数あるファッションアイテムの中にあって、腕時計は特別な存在といってよいでしょう。腕時計の本来の役割は、当たり前ですが「いつでもどこでも正確な時刻を知るため」の手段です。しかし、生活においてカジュアルな場もあればビジネスシーンもあり、特にはフォーマルな場に出向くこともあります。そうなると、腕時計は実用性も大切ですが、TPOに応じて使い分けるアイテムでもあるわけです。そこで今回は、精密機器である腕時計ではあるけれど、時にはファショナブルに身に着けたいと思っているビジネスマンに、おすすめの逸品をファッションカテゴリー別に紹介しましょう。

1.北欧系ファッションのシンプルウォッチ

日本人にとっては神秘的なイメージがあるのが、スウェーデン、デンマーク、フィンランドのスカンジナヴィア三国を中心とする北欧すなわち北ヨーロッパ諸国です。ファッション分野においても、中部や南部ヨーロッパ諸国とは異なる文化と風習が反映されているのが特徴です。

特にファッションウォッチについては、北欧系独特のファッションセンスが表現されたモデルが出ており、日本でもコアなファンが多いことで知られています。日本とは遠く離れた白夜の国々に強いあこがれを持つ北欧系ファンションが大好きという人が選ぶシンプルウォッチの代表的モデルは以下のブランドです。

<スカーゲン>

1989年にデンマークで誕生した「スカーゲン」ほど「スタイリッシュ」というイメージを具現化したブランドはほかにないでしょう。虚飾を廃しただ純粋に機能美のみを追究したスカーゲンのシャープなデザインコンセプトは、時計が本来持っている精密機器の無機質な美しさを突き詰めたように感じられます。時と場所を選ばない点がビジネスウォッチとして高い評価を受けています。シンプルなデザインとフォルムを徹底的に追究して完成した一種のアート作品的な趣を持つメンズウォッチといえるでしょう。記念日などに女性から男性に贈る品として最適な逸品です。

<ダニエルウェリントン>

設立が2011年とかなり新しい人気北欧ブランドはスウェーデン発祥の「ダニエルウェリントン」です。北欧のファッションウォッチブランドですが、ブランドのネーミングからモデルスタイルにいたるまでのトータルイメージが英国風となっているのが特徴です。スイスの時計メーカー、ロレックスからの影響を強く受けており、クラシカルなイメージを与える格調高いデザインでたちまち世界的な大ヒットブランドとなりました。外観やスタイルは英国調でありながら、どこか北欧の伝統的な雰囲気を持ったフォルムに多くの人々が魅せられたのがヒットの理由でしょう。ウェリントン独自のものとして英国海軍にルーツを持つ「NATOベルト」があります。本体と数多く出ているベルトとのコーディネートによって、カジュアルにもフォーマルにもそしてビジネスシーンにもアジャストできるユーティリティさが人気をさらに後押ししているようです。

2.都会系ファッションのシンプルウォッチ

ファッションには「都会系」と「カントリー系」に大別されることがよくあります。そしてこの区分は服飾などよりも腕時計の分野において顕著にみられる傾向といえます。カントリー系では暖かみを感じさせるレトロなデザインの豪華なモデルが好まれるのとは正反対に、都会系ではよりシンプルでシャープなイメージを持つ近代的で未来感覚のモデルが選択されることが多いようです。アスファルトとコンクリートの匂いがする都会系ファッションのシンプルウォッチで人気なのは以下の2系統のブランドです。

<トランスコンチネンツ>

シンプルなデザインの中にもおしゃれで遊び感覚に満ちた粋な都会人を演出するファッションウォッチとして高い評価を受けているブランドが1990年に日本で産声を上げた「トランスコンチネンツ」です。高級感あふれるフォルムとデザインで、若い世代から大きな支持を獲得しています。特に、仕事でも遊びでも違和感なく共用できるシンプルウォッチとして20代から30代前半のビジネスマンに人気が高いラインアップが数多くそろっています。

<スマートターンアウト>

「これぞブリティッシュ・スタイル!」と感嘆の声があがりそうなほど、いかにも英国のトラディショナルな魅力にあふれたシンプルウォッチが「スマートターンアウト」です。イギリスには同じヨーロッパの国でも大陸とは異なる独特の文化が根づいており、王室、議会、軍隊、学校、スポーツクラブなど公共団体には伝統を継承するためのエンブレムがあります。スマートターンアウトはイギリスの軍隊や学校、大学のカラーと固有のマークを組み合わせたデザインが特徴の時計ブランドです。スマートターンアウトは「ひとつの間違いも無い完璧に整った服装」という意味です。実際に使用してみて満足度の高いシンプルウォッチといってよいでしょう。