腕時計のオーバーホールとは?腕時計のメンテナンスについて徹底解説

 

質の高い腕時計が「一生もの」と呼ばれるように、その気になれば一生涯、もしくは何代にわたってでも使い続けることができます。実際、何十年も前に発売された腕時計が、今もなお現役で動いているケースは少なくありません。

腕時計を長く愛用するためには、しっかりとしたメンテナンスとオーバーホールが必要となるものです。それは、どのような腕時計であっても同じ。1万円前後の腕時計でも、1,000万円以上のパテックフィリップであっても、定期的なメンテナンスやオーバーホールを行わなければ、どんどん精度が落ちていきます。そして、いずれは止まってしまうのです。

今回は、そんな腕時計のメンテナンスとオーバーホールについてご紹介します。大切な腕時計を末永く使い続けるためにも、覚えておきましょう。

腕時計のオーバーホールとは?

そもそも腕時計のオーバーホールとは何か、ここではメンテナンスとの違いや、オーバーホールを行う目安を紹介します。

オーバーホールとは?

オーバーホールとは腕時計の部品を分解して行う作業です。分解した後で以下の作業を行います。

  • 洗浄
  • 注油
  • 消耗した部品の交換
  • 精度の調整
  • 組み立て
  • 実測
  • 検品

メンテナンスが点検をする作業なのに対し、オーバーホールは腕時計のムーブメントを分解して洗浄し、消耗や劣化した部品があれば調整や交換をします。

その後、ムーブメントを組み立てて油をさしたり精度を調整したりして実測し検品まで行う作業がオーバーホールです。

腕時計のムーブメントを新品のような状態にする専門的な知識と、技術が必要になってきます。

オーバーホール目安は?

オーバーホールに出す目安は、3〜4年に1度程度で、かかる期間は1〜2ヶ月程度が一般的です。費用は4万円以上かかります。

ただし、各ブランドによりオーバーホールの推奨する目安が異なります。ここで紹介するのはあくまで一般的な目安なので、実際に出す際は、各ブランドの推奨する時期を守るようにしてください。

また、使用していない腕時計でも、時期がきたらオーバーホールに出す必要があります。

なぜなら、腕時計を使わないまま放置していると、内部の油が乾燥したり凝固したりして劣化を早める可能性があるためです。

保管状況によっても腕時計に悪影響を与えている場合があります。

使っていない腕時計でも、各ブランドが推奨する期間を守ってオーバーホールに出すようにしましょう。

オーバーホールはなぜ必要?

オーバーホールに出すと時間も費用もかかるので出したくない方もいるでしょう。

そもそもなぜメンテナンスのみではくオーバーホールが必要なのか、ここではオーバーホールの必要性を以下の3つにまとめました。

  • 故障の可能性を減らす
  • リセールバリューを上げる
  • 腕時計を長く使えるようにするため

1つずつ詳しく解説していきます。

故障の可能性を減らす

オーバーホールが必要なのは、そもそも腕時計がメンテナンスを必要とする精密機械で、何もしないと故障してしまうためです。

腕時計の精密機械にはオイルがさしてあり、放置しているとオイルが乾燥したり固まったりします。

オイル不良となると部品どうしが摩擦して消耗し、破損や故障の原因になりかねません。

その場合の修理費用は、オーバーホールより高額になる場合があります。

腕時計の故障の可能性を減らすためにオーバーホールは必要な作業です。

リセールバリューを上げる

きちんとオーバーホールが行われている腕時計は、リセールバリューが高くつく傾向にあります。

使用頻度が高くても傷などがなければ、大事に使われてきた腕時計である、と評価されるためです。

逆に、オーバーホールがされていない腕時計は、たとえ日常的に使用していなくてもリセールバリューが低い傾向にあります。

先述しましたが、使用していない腕時計でも、オーバーホールをしていないとオイルがなくなり部品が消耗してしまうためです。

腕時計の部品に故障や劣化、消耗がみられると査定額が下がってしまいます。

リセールバリューを落とさないためにも、 オーバーホールは重要です。

今後腕時計の売却を検討している方は、定期的にオーバーホールに出すようにすると良いでしょう。

腕時計を長く使えるようにするため

オーバーホールが必要な理由は、腕時計を長く使えるようにするためで、すべてはここに集約されます。

機械式腕時計は、正しく使用すれば、時計を子どもに受け継ぐことも可能なぐらい長命です。

まさに一生ものの腕時計といえます。

長く愛用するために、定期的なメンテナンスとオーバーホールが必要不可欠です。

オーバーホールの費用は?

オーバーホールの費用は、4万円以上かかると先述しましたが、ブランドごとにかかる費用が異なります。腕時計の構造はブランドによってさまざまで、部品を取り寄せる必要があるためです。

オーバーホールの費用をブランドごとにまとめたので参考にしてください。

ブランド

価格(クオーツ)

価格(機械式)

ロレックス

¥33,000~

¥33,000~

オメガ

¥27,500~

¥30,800~

タグ・ホイヤー

¥19,800~

¥25,300~

ブルガリ

¥33,000~

¥33,000~

グッチ

¥19,800~

¥25,300~

IWC

¥33,000~

¥33,000~

ブライトリング

¥33,000~

¥33,000~

グランドセイコー

¥27,500~

¥30,800~

参照元:カメラのキタムラ公式サイト

自分でできる腕時計のメンテナンスは?

オーバーホールが重要なことがわかりましたが、日頃のメンテナンスも重要です。ここでは自分でもできる腕時計のメンテナンスを紹介します。自分でできるメンテナンスは以下の3つです。

  • 拭き取り
  • リューズを動かす
  • クリーナーを使用する

メンテナンスをして腕時計を大事に扱いましょう。

拭き取り

拭き取りは腕時計を使用した後に行います。1日の終わりに、ビールでも飲みながら腕時計の拭き取り作業をするのも良いでしょう。拭き取り箇所は以下のとおりです。

  • ケース
  • ガラス
  • 裏ぶた
  • ブレスレット
  • ブレスレットのこまの隙間

リューズを動かす

リューズを動かす機会はあまりないかもしれませんが、定期的に動かすことも重要です。特に電波ソーラーの場合、動かす機会はめったにないでしょう。

リューズを動かすことで、ムーブメントの潤滑油を巡らせ、錆びや汚れを防ぐ働きをしてくれます。

また、リューズが正常に動くかを確認するためにも必要な作業です。

もしリューズの動きがスムーズでない場合は異常が予測されるため、オーバーホールに出すことをおすすめします。

クリーナーを使用する

クリーナーを使用して腕時計を磨くと時計の美しさが増して輝きを取り戻します。

おすすめは「クリスタルガード・クロノアーマー」です。

特にガラスと金属部分が新品のように輝く効果がみられるのでぜひ参考にしてください。

引用元:腕時計本舗 楽天市場店

【使用方法】

  1. ボトルをよく振る
  2. マイクロファイバークロスに4~5プッシュ吹きかける
  3. 隙間がないよう塗り伸ばし、全体的に磨く
  4. クロスの乾いた部分でコーティング剤と汚れを拭き取って完了です

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【最重要】時計のベルトのメンテナンス方法

腕時計のベルトは、常に肌に触れているため汚れがたまりやすく、日常的なメンテナンスが必要です。しかし、ベルトの素材によってメンテナンス方法が異なります。ここでは以下の3つのベルトのメンテナンス方法を紹介するのでぜひ参考にしてください。。

  • 金属ベルト
  • 革ベルト
  • ラバーベルト

1つずつ詳しくみていきましょう。

金属ベルト

金属ベルトはコマの隙間に皮脂や汗などの汚れがたまりやすいです。そのため、つまようじや柔らかめの歯ブラシを使用してクリーニングしていきます。クリーニング方法を順にみていきましょう。

  1. つまようじでベルトのコマの間の汚れを取り出します。
  2. ティッシュペーパーを少し湿らせてベルトの隙間にとおしていきます。
  3. ティッシュペーパーベルトに巻きつけて指の腹でコマを前後左右に小刻みにうごかします。力をいれないように優しく動かしましょう。
  4. ティッシュペーパーに汚れが付かなくなるまで繰り返し作業します。
  5. ティッシュペーパーで取れない汚れは、少しだけ湿らせた柔らかめの歯ブラシで磨きとります。

奇麗に取れたら完了です。

革ベルト

革ベルトは金属ベルトに比べると消耗しやすいです。しかし、ただしいメンテナンスをすれば長く使用できます。メンテナンスは金属ベルトよりも簡単です。

  1. 乾いたタオルで着用後の水分を拭く
  2. 風通しが良い日陰に置いてベルトの水分をとばす
  3. 汗を多くかいた日は市販のレザー用消臭スプレーをかけて死産乾燥させる

ラバーベルト

ラバーベルトのメンテナンス方法は、クロスで拭き取って乾燥させるだけで大丈夫です。

ラバーベルトは天然ゴムなどを原料としてつくられているため、汗や水に強いのが特徴です。

しかし、長時間水につけておくと割れてしまう可能性があります。

そのため、拭き取りと乾燥のメンテナンスが必要です。

まとめ

腕時計のオーバーホールとメンテナンスについて徹底解説しました。

オーバーホールは故障やトラブルを防ぎ、腕時計を長く使うために重要な作業です。

各ブランドの推奨する期間を守り、定期的にオーバーホールに出すようにしましょう。

自宅でもメンテナンスをすれば腕時計は長持ちします。

リセールバリューを意識している方や、腕時計を大切に使いたい方はぜひこの記事で紹介したメンテナンス方を実行してください。

 

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