今さら聞けない腕時計の専門用語【リューズ】

 

腕時計って身近なモノなのに一つ一つのパーツの名前までは意外とわからないものですよね。今回は時刻合わせなどの重要な役割を担うリューズについて解説をします。
リューズは「竜頭」とも記載し、以前は漢字での表記が多かったですが、現在ではカタカナで記載される事が多くなっています。

腕時計のリューズってどの部分?

リューズは時計のサイドについている小さなつまみの事で、基本的には腕時計のフェイスの右側についています。パネライやブライトリングなど大径の腕時計を製造するメーカーの一部のラインナップには左側についているものもあります。

リューズが腕時計の右側についている理由としては、左手につけることを前提とした時に、右手で操作がし易いような設計となっています。

また、左側に付いているものに関しては、大径の時計に多く採用される仕様となっており、これは右手につける時計と言うわけでは無く、左手に付けてた場合に、手首を返すと手の甲にリューズが当たり手を痛めてしまうことがあるため手首と反対側に付けられています。

腕時計のリューズの役割

続いてリューズの役割について解説していきたいと思います。

リューズは「手巻き式」の腕時計のゼンマイを巻く為に使われたり、時刻、カレンダーを合わせる為に使われます。

今では電池式の時計(クォーツ時計)が主流になっていますが、腕時計は本来、ゼンマイによって稼働する手巻き式のものが主流でした。

したがって、腕時計の黎明期にはゼンマイを巻き上げる役割を担うためのつまみでした。

現在では時刻、カレンダーなどを合わせる事が主な役割になっています。時刻を合わせる際はリューズを引く事によって中のゼンマイが噛み合う仕組みとなっている為、リューズを引いてから回します。

ちなみに腕時計によっては引く位置によって短針、長針、日付、などと調整できる場所が変わる物もありますので調整をする際には取り扱い説明書などをよく読んでから行うのが良いでしょう。

リューズが壊れた時の対処法

腕時計の内部は非常にデリケートで繊細な構造になっており、唯一外に出ている部分がリューズに当たります。

実はリューズは非常に壊れやすい部分となっており、不具合の多くはリューズが抜けてしまった!という症状となっています。

また、抜けてしまわなくても内部の歯車がうまく動かなくなり、回しても針が動かないと言うこともよくある事です。

そもそもリューズは強く引く必要はなく、爪などをケースとリューズの間に入れるような弱い力でも引き出す事が出来るのでリューズを引く際に力を入れ過ぎないという注意が必要です。

また、ダイバーズウィッチなどの防水性の高い時計は、水中での利用も前提としている為、気圧の変化によってリューズ浮いてこないようにネジ式になっているものもあります。お使いの時計のリューズがどのような構造なのかは事前に把握しておく必要があります。

合わせて、何らかの原因でリューズが抜けてしまったという時の対処法についても解説していきましょう。

リューズは抜けてしまった段階ではまだ、簡単に治すことが出来る場合が多いです。

抜けてしまったリューズをゆっくり、垂直に元の位置に戻せれば問題無く動く事がほとんどですが、差し込む際に少しでも位置がずれると内部の歯車に当たり、腕時計の心臓部であるムーブメント自体が故障してしまうリスクもあります。

したがって、リューズが抜けたなどの場合は自分で治すことも出来るものの、時計屋など專門の方に診てもらう方が無難です。

リューズを差しこむだけなら数百円程度でやって貰うことが出来ますが、もしムーブメントが壊れてしまったら、時計本体を購入するより高額な修理代がかかる場合も珍しく無いですからね。

まとめ:いまさら聞けない腕時計のリューズ

今回は時計のパーツの一つである「リューズ」についての解説をしました。なんとなくわかるけど、ホントはイマイチよくわかっていないなんて事も多い腕時計のパーツの話。リューズは非常にデリケートな部分なのでお使いの時計のリューズはどんな構造なのかを理解して大切に時計を使って行きましょう!

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