ロレックス投資とは?おすすめのモデルや注意点を元正規店販売員が解説

 

ロレックスは高い品質、優れた性能、洗練されたデザイン、そしてステータス性などから世界中で広く愛されている高級腕時計ブランドです。

また高い信頼性や希少性から資産価値を持つ投資対象としても注目を浴びています。

今回の記事では「そもそもロレックス投資とは?転売とは違うの?」「おすすめモデルや注意点」「今後の価格推移は?」などの疑問を徹底解説します。

*投資の実施は十分ご検討の上、自己責任でお願いします。

ロレックス投資とは?

ロレックス投資とは一般的にロレックスの腕時計を購入し、その時計を後に売却することによって利益を上げる手法のことを指します。

ロレックスは高い知名度と品質から世界的に高い人気を誇り、近年では入手が難しくなるなど市場の過熱が見られています。

廃盤モデルなどは希少性から将来的に価格が上昇する可能性もあり、投資家にとって魅力的な要素が詰まっています。

投資目的で購入する場合は腕時計を購入した際に支払った価格と、将来的に時計を売却した際に得られる価格の差額から利益を得ることを目指します。

着用することもあれば、コレクションとして保有を続けて中長期的な視点で取り組む傾向があります。

一方で転売は市場の変動や需要に敏感に対応し、人気モデルを購入後速やかに売却することを指します。

転売屋は長期保管はせずに短期的な取引に焦点を当てています。

またロレックスの腕時計をレンタル品として他者に貸し出すことによって、貸出料から利益を上げる方法も存在します。

ただしこの手法には注意が必要であり、信頼性のあるレンタル会社の選択や契約条件の確認が重要です。

最近ではレンタル会社の倒産に伴うトラブルも発生しており、細心の注意が必要です。

高級腕時計市場の活性化に伴い、腕時計関連の取引や投資話が増加しています。

しかし詐欺や事件に巻き込まれる可能性もあるため注意が必要です。

ロレックス投資のメリット

ロレックスが投資の対象として高く評価されているのにはいくつかの理由があります。

ロレックスは世界的に高い知名度を誇り、優れた品質と洗練されたデザインから多くのファンに支持されています。

近年は人気の過熱から正規店において品薄状態が続いており、購入する為に複数の店舗を何度も通うという‘‘ロレックスマラソン‘‘という社会現象が起きています。

このような入手困難な状況が、より一層欲しいという気持ちを後押しし、二次流通においての価格上昇、そして資産としてのロレックスの価値が上昇していきました。

ブランドの強力なイメージは投資対象としての価値を高めています。

また高級腕時計の定価が毎年上昇傾向にあるので、安いうちに買っておくことで将来的に値が上がるということも期待できます。

価格上昇と希少性の相乗効果が、安定した投資対象としての資産価値を形成しているのです。

ロレックスは着用したものでも値が下がりずらいので、コレクションとして保有するだけでなく着用して楽しむこともできます。

資産価値の安定性と投資の際に時計を着用することができるという点がロレックス投資のメリットです。

ロレックス投資のデメリット

一部の人気モデル以外はすぐに利益を上げることが難しい傾向があります。

ほとんどのモデルは将来的に価格が高騰することは期待しにくく、むしろ緩やかに価値が下がっていくことが一般的です。

一方で投資の対象となりやすい人気モデルは正規店での入手が極めて難しくなっています。

このため投資家は慎重なモデルの選択と、中長期的な視点、さらには時計を入手する為の一定の努力が必要となります。

さらに投資にリスクはつきものなので人気モデルであっても市場の需要や情勢によって、価格が暴落することもあります。

また投資目的での購入は正規店の販売員やロレックスマラソンを行っている他の購入希望者から敬遠されることがあります。

正規店では転売対策が徹底され、転売や投資目的の顧客に対しては強い警戒心が働くことが一般的です。

腕時計は本来、愛用者が身に着けるためのアクセサリーであるべきですが転売や投資目的の購入が横行すると、本来の購入希望者が手に入れるのが難しくなります。

すぐに腕時計を売却する意図がなくてもその購入が転売行為とみなされれば、正規店からの信頼を失い、ラックリスト入りの可能性も考えられます。

これは将来的な購入の機会を制限されることに繋がりかねません。

正規店で購入する際には、あくまでも転売や投資目的ではないという意向をアピールし、商品を愛用する真剣な顧客であることを示すことが求められます。

ロレックス投資におすすめのランキング

1.デイトナ

出典:ロレックス コスモグラフ デイトナ - Triumph of endurance | ロレックス® (rolex.com)

コスモグラフデイトナはロレックスの中でも最も人気が高く、資産価値の高さから投資対象としても注目を浴びています。

耐久レース用のスポーツクロノグラフとして開発され、経過時間を計測するストップウォッチ機能やタキメーターベゼルによる平均速度の読み取りが可能です。

ポール・ニューマンが所有したデイトナは「腕時計市場最高値を誇るデイトナ」とも言われ、コレクターズアイテムとしての地位を確立しました。

特にステンレスモデルは買取相場が安定しており、白文字盤の方が買取額が高い傾向が見られます。

2020年には一時的に相場が下落しましたが、ピーク時には買取価格が約500万円という高値に達しました。

2023年においても116500LNが白文字盤平均440万円、黒文字盤は平均370万円の買取額となっており、高い評価を受けています。

昨年デイトナがモデルチェンジしたことから、中古相場も変動が見られる可能性があります。

2.サブマリーナー

 

出典:ロレックス サブマリーナー - ダイバーズウォッチ (rolex.com)

デイトナやGMTに比べると資産や投資対象としては比較的落ち着いている価格相場ですが安定して人気の高いモデルです。

サブマリーナーは水深300mの防水性能を持つダイバーズウォッチで回転式ベゼルによって潜水時間を読み取ることができます。

サブマリーナーデイトグリーンベゼル>サブマリーナーデイト>ノンデイトの順で買取額が高いです。

グリーンベゼルは買取額が200万円を超えることもあります。

2023年の平均買取額はノンデイトは150万円前後、デイトは200万円弱でした。

サブマリーナーは投資対象としては爆発的な価格上昇が難しいとされつつも、長期的に着用しても売却する際には一定の値段がつく傾向があります。

そのため安定感のあるモデルとして知られています。

3.GMTマスターⅡ

 

 

出典:ロレックス GMTマスター Ⅱ - 世界を飛び廻る人に理想的な時計 (rolex.com)

近年GMTマスターⅡは中古価格が高騰しており、正規店では入手困難となっています。

年代によってベゼルカラーや仕様が異なり、廃盤モデルは特に価格が高騰することがあります。

GMTマスターⅡは2つの異なるタイムゾーンを同時に表示することができる腕時計です。

1955年にパイロット向けのナビゲーション機器として登場し、その機能性と魅力的なデザインで世界中の旅行者に愛されてきました。

赤青ベゼルは「ペプシ」、青黒ベゼルは「バットマン」としても知られています。

2022年には左利きモデルの緑黒べセルの通称「レフティ」が登場しました。

126710BLRO(ペプシ)は発売初期から2020年までの間、約185万円前後で推移していましたが、2023年には約300万円を超え、急速に高騰しています。

126710BLNR(バットマン)は約250万円、126720VTNR(レフティ)は約280万円となっており、特にペプシの買取相場が高い傾向にあります。

オイスターブレスとジュビリーブレスの2つのバリエーションがありますが、現在はジュビリーブレスの方が相場が高くなっています。

最近はペプシの廃盤が噂されており、投資家の注目を集めています。

ロレックス投資を失敗する理由

購入のタイミングが悪い

二次流通市場における価格は需要や市場の状況に応じて変動するので、中古品や並行品を投資目的で購入する際には購入のタイミングが非常に重要です。

価格が高騰している場合は定価である正規店での購入が不可欠です。

一方で需要が落ち着いている時期には中古や並行店での購入が定価よりも安くなる可能性があります。

投資目的の場合は仕入れ値を安く抑えることが求められます。

適切なタイミングやアプローチが欠けると、市場動向に適切に対応できず投資が失敗する可能性が高まります。

市場の状況に応じて購入先を検討することが重要です。

専門店以外で購入する

ロレックスは高い需要がある一方で、その人気から偽物も多く存在しています。

フリマサイトでの購入や専門的な知識のない店舗での購入は非常に高いリスクを伴います。

偽造品の巧妙な模倣が進んでおり、見分けるのが難しいほどです。

専門店以外での購入では製品の信頼性や品質が確認しきれないため、本物であるかどうかを見極めることが難しいですし、購入後のサポートも期待できません。

昨今は人気の高さから正規店では入手困難となっており、また二次流通では価格が高騰しています。

その為安く簡単に手に入れることができるという状況には注意が必要です。

専門店以外に査定を依頼する

ロレックス投資が失敗する一因として、売却の際に専門店以外で査定を依頼することが挙げられます。

専門的な知識がない場合、時計の真価や市場価値を正確に判断することが難しく、結果として査定額が低くなりやすいです。

一方で専門店はロレックスや他の高級腕時計に関する豊富な知識を有しており、製品の詳細や状態を的確に評価できます。

また専門店は販売ルートが確保されており、高値の査定が期待できることが多いです。

買取に特化した専門店は信頼性のある顧客層やオークション、販売ネットワークなどを持っているためです。

売却の査定を依頼する際には専門店を選ぶことが重要です。

また複数の買取業者に査定依頼をすることで正確かつ適正な査定額を得ることができ、投資効果を最大化することが可能となります。

保管状態が悪い

あまりにも保管状態が悪い場合、腕時計の価値が著しく減少し、査定額が下がることがあります。

良好な保管状態が腕時計投資の効果を最大化するために不可欠です。

自分自身が使用する場合、使用しない場合にも長期保管には注意が必要です。

高級腕時計は精密な機械であり、適切な保管がなされないと機能が劣化する可能性があります。

定期的なメンテナンスやケアが必要です

一方でオリジナルの部品を保つことで時計の価値が将来的に上がることもあります。

メンテナンスの際は部品の交換の有無についても配慮する必要があります。

以下の記事ではロレックスの保管方法を解説しています。

【元正規店販売員が教える】ロレックスを使わないときの保管方法

腕時計をレンタルに出す

腕時計をレンタルに出すことは様々なリスクを伴います。

まず他人に使用されることで傷や損傷が生じ、将来の売却価格に影響を及ぼす可能性があります。

腕時計は高級なアクセサリーであり、状態が価値に直結します。

使用者による不注意や事故によって生じた傷が、腕時計の外観や機能に損傷をもたらす可能性があります。

さらに腕時計を預ける先の会社が倒産したりサービスを終了するといったリスクも考えられます。

最近では時計シェアリングサービスを展開していた会社が倒産し、多くの人が貸し出していた腕時計が返却されないままになっているという事例が発生しています。

預け先の会社の信頼性を確認せずに取引を進めることはトラブルに巻き込まれる可能性が高いです。

腕時計のレンタルには慎重な検討が必要であり、信頼できる企業との取引や契約条件の確認が欠かせません。

ロレックスの今後の価格は?

今までの価格の推移は?

ロレックスは品質、信頼性、ブランドのステータス性から高い人気を誇り、需要が供給を上回る状態が続いています。

特に人気のあるモデルは入手が非常に困難となり、希少性が高まりました。

市場価格も急上昇し、ピーク時には特に人気の高いコスモグラフデイトナのステンレスモデルの買取価格が約500万円という高値に達しました。

一方2019年頃から相場は右肩上がりに推移していましたが、2022年春頃には一部のモデルで価格が下落する事例も見られました。

この下落の理由は新型コロナウィルスの影響による生産の滞りの回復や価格改定により需要が一時的に落ち着いたことが挙げられます。

ただし、この下落は以前の異常な高騰から一定の落ち着きが戻った程度のものであり、2023年においても人気モデルの買取相場は高い水準を維持していました。

例えば2023年の116500LN白文字盤の平均買取額が440万円、黒文字盤は370万円とされています。

ここ数年において多少の相場変動を経験していますが、ロレックスは依然として相場が安定しているブランドの一つとされています。

この安定性はロレックスが高い品質、信頼性、ブランド価値を持ち、その需要が一貫して供給を上回っていることに起因しています。

今後の価格の推移は?

2022年春頃に一部のロレックスモデルで価格が下落した事例が報告されています。

ただしそれは一時的なものでロレックスの価格帯は依然として高水準を維持していました。

そして2024年1月に行われた価格改定では約10%の値上がりが確認されました。

デイトナステンレスモデルの定価が200万円を超え、これまでにない水準に到達しました。

これまでは定価が上がるたびに駆け込み需要が生まれ、相場が高騰し実勢価格が上昇してきました。

しかし今回の値上げにおいてはやや異なる動きが見られます。

去年の年末ごろから一部のモデルにおいては買取相場が下がりつつありました。

買取価格が低下しているタイミングで定価が上がったので、投資や転売目的の需要がやや抑制されているようです。

一部のモデルにおいては需要と供給のバランスが変わり、店頭で購入しやすくなるモデルもでてくるでしょう。

一方でステンレスのデイトナやGMTマスターⅡなどの人気モデルに関しては入手困難な状況は変わらず、二次流通価格の大きな変動はないと考えられます。

ロレックスの市場は高い需要や希少性に支えられ、安定しているとされていますが、将来の価格変動には様々な不確定要因が影響します。

【注意書き】 以上の情報は過去の傾向や現時点での市場状況を考慮していますが、将来の価格変動についての予測を約束するものではありません。

時計市場は多くの要因に影響を受け、予測が難しい状況です。

投資や購入の決定をする際には最新の市場情報を参考にし、慎重に検討することが重要です。

まとめ:ロレックス投資とは

ロレックスの腕時計は時を刻むだけでなく、投資としての可能性も秘めています。

しかし市場の変動によるリスクや将来の価格予測の難しさを考慮することも欠かせません。

投資には冷静な判断力が求められます。

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