グランドセイコーは購入したら後悔する？専門店が徹底解説
スマートさが光る、シンプルな高級ウォッチと言えば、セイコーが誇る「グランドセイコー」シリーズでしょう。しかし、なぜかグランドセイコーを購入後に後悔するという声を聴くこともあります。
もちろん、グランドセイコーに対する知識がないユーザーにとって、このような情報は購入の際のネガティブな存在にもなり得ることでしょう。しかし、逆に言えば、きちんとした知識を持っていれば、グランドセイコーの購入にも絶対後悔することはないと断言できるのです。
ここでは、グランドセイコーでも特に魅力的なモデルとして名高い「9Fクオーツ」を例に挙げ、後悔する理由や後悔しないための選び方をチェックしながら、具体的なモデルも取り上げていきましょう。
グランドセイコーの9Fクオーツは後悔する？
まず、驚くのは、グランドセイコーでも人気が高く質も高い9Fシリーズを購入して後悔したという検索ワードがネットで見られること。これは、冷静に判断すれば非常に考えにくいことです。
ただ、ユーザーの中にも、9Fクオーツをそれほど理解されていない方もいらっしゃるでしょう。ここでは、グランドセイコーに対する後悔という誤解を解くべく、その強みを解説していきます。
グランドセイコーの9Fクォーツの後悔させない強み
精度の高さ
そんな9Fシリーズは、基本的に、年差でも±10秒という驚異的に高い精度。質の高いキャリバーの型番「9F**」を内蔵していることから、シリーズ名の由来にもなっているのです。
本来、クオーツ式は軽量で薄い本体を実現した一方で、機械式のような力強い針の動きや、便利な機能を拡張するのに難がありました。しかし、この9Fシリーズは、パワフルな機構の動きも可能にするモーターが内蔵されおり、機械式タイプにも遜色のない風格を得ることにも成功しています。
チープなイメージのあったクオーツ式の腕時計に、高級感やお洒落なスタイルを加えたのがこの9Fシリーズ。グランドセイコーの9Fには、ビギナーユーザーにも後悔させない高い精度を背景にした、力強い機能性が備わっているのです。
メンテナンス性高さ
また、グランドセイコーを購入する上で、9Fシリーズを選んでおけば後悔することがない大きな理由として、素晴らしいメンテナンス性の高さがあります。
特に、9Fには機構内の保油性を向上させてくれる高気密構造をも有し、ホコリなどが侵入しにくくなる「スーパーシールドキャビン」が取り入れられているのです。
ただでさえ、メンテナンスをそれほど考えなくてもよいほど質の高いグランドセイコーですので、9Fシリーズならばユーザーにより高い安心感を与えてくれるでしょう。
価格パフォーマンス性の高さ
さらに、グランドセイコーを購入して後悔しにくい要素と言えば、価格に対するパフォーマンスの高さ。海外ブランドであれば、桁違いに高価になりがちなモデルでも、グランドセイコーでは非常に落ち着いた価格帯で購入することができます。
また、海外ブランドでは汎用キャリバー搭載も少なくない中、9Fで採用されているキャリバーは特別製造されたタイプ。これによって、グランドセイコーのシリーズの１つにとどまらず、セイコーの代表的なオールマイティ・ウォッチとしての最大級の存在感を放つツールへと仕上がっているのです。
高級ウォッチでありながら、あらゆる年代のユーザーに購入されやすいことも9Fの強み。腕時計に対する良さを再認識できるシリーズとしても、グランドセイコーはまず外せないでしょう。
グランドセイコーを買ったら後悔すると考えられる不安要素
価格と予算へのプレッシャー
それでも、グランドセイコーは、一般的に高級腕時計に属することから、モデルによっては非常に高価なタイプもあります。実は、グランドセイコーを購入して後悔するユーザーの多くが、自身の予算に見合わない価格のモデルを購入しているでしょう。
本来、グランドセイコーは身に着けているだけでも楽しく、幸せな気持ちになれる腕時計です。しかし、一部のユーザーの方は自身の方向性と異なるモデルを選んでしまってプレッシャーを感じ、せっかくのハッピーな感覚を得られずにいるとされます。
ラインアップを見るとわかりますが、品質が良くても比較的リーズナブルなモデルが多いのもグランドセイコーの良いところ。まずは、自身のお財布に優しいレベルのモデルを選ぶことが後悔しないために重要なのです。
デザイン性の価値観
また、落ち着いたデザイン性を持つグランドセイコーであっても、無作為にモデルを選んでしまうのはやはり御法度。そもそも、それぞれの価値観は主観的なものだからこそ、少しでも腑に落ちないと感じたら選ぶべきではありません。
グランドセイコーは、確かに全体的に無難なデザインが多いものの、色合いや意匠などの違いによってイメージも大きく異なってきます。感性的に言えば、非常に微妙な違いであるかもしれませんが、実は購入後の後悔の大きな原因にもなるでしょう。
そのため、グランドセイコーを選ぶ際も、自分の価値観に絶対に正直にいることが必須。男女ともに、お気に入りのモデルを見つけるために自分と向き合ってください。
メンテナンスと修理費用
また、一部ユーザーにより、グランドセイコーを購入後に後悔した原因として耳にするのが、メンテナンスなどの維持費用が不意にかかったということ。
しかし、腕時計は、もともと定期的なメンテナンスを欠かすことができないツール。費用が全く発生しないということも非現実的であることから、プレッシャーにならないレベルで受け入れなければなりません。
一般的には、3年から5年くらいのサイクルでメンテナンスをすることがメーカーからも推奨されることが多く、それを意識しながら、購入費用もリーズナブルなものを選ぶのが何より理想的でしょう。
グランドセイコーを買って後悔しない選び方
価格バランスの良いクオーツモデル
さて、グランドセイコーを後悔せずに購入するためには、自分自身に無理のない価格のものを選ぶことを強くおすすめします。具体的に言えば、高品質でも価格の安定しているクオーツモデルを購入するのがベストでしょう。
グランドセイコーは、シンプルエレガントの高級モデルであることから、100万円を超えるモノもあります。しかし、クオーツモデルであれば、新品で20万円台から40万円台の価格帯で購入することができます。
一見すると、それでも高価に思えますが、クオーツタイプは維持費が非常にリーズナブルになるのが大きなメリット。電池を定期的に交換するだけで、長期運用コストを抑えることができるのです。
資産価値
また、定価で買わずに、アウトレット価格で購入することも良い方法。なぜなら、購入価格が安い分、資産価値も実質的に下がりにくいからです。
さらに、グランドセイコーは、販売価格が比較的上昇しやすい人気シリーズでもあることから、製造停止やタマ数が少なくなることでレアアイテムへと変わる可能性もあるでしょう。
その中でも、とりわけ多くのユーザーからも人気の高い9Fモデルであれば、グランドセイコーを購入してもまず後悔などすることはありませんよ。
実用性
率直に申し上げますと、グランドセイコーは、本来購入しても後悔することの少ない腕時計シリーズ。というのも、大部分のモデルがその実用性にも申し分がないからです。
それに加えて、あらゆるシーンにマッチできる、スマートで癖のないデザイン性。もちろん、あらゆるユーザーの持つ価値観に対応できる懐の深さも大きな魅力であり、基本的に誰にも愛されるトータルで優れた腕時計と言えるでしょう。
基本的な実用性の良さをクリアしながら、自分の細かな志向性ともすり合わせがしやすいのも、グランドセイコーの侮れない部分。数あるモデルの中から、しっかりと選んでください。
グランドセイコー 9Fクオーツの買って後悔しないモデル３選
SBGN029
さて、ここからは、９Fクオーツの後悔しないおすすめモデルを紹介していきます。ビジネスモデルらしいスタイリッシュさと、アクティブモデルらしい精悍さを兼ね備えているのが、この「キャリバー9F86」を搭載している「SBGN029」でしょう。
輝くシルバーの本体はもちろん、お洒落なブラックの文字盤に見えるGMT針も目の覚めるようなコントラスト感。ベゼルにあしらわれたクッキリとして分かりやすい時間表示は、ユーザーに親しみを見せながらも油断をさせない雰囲気を放っているのです。
あらゆるユーザーが、この眩すぎるシルバーに心惹かれること間違いなし。年差±10秒という精度の高さに、「時差修正」にも対応したグローバルな仕様だけでなく、20気圧防水性も備わっており、これほど頼もしくて説得力のあるグランドセイコーはそうありませんね。
新品価格：￥429,000
SBGP005
出典：グランドセイコー公式
そして、次にキャリバー「9F85」を搭載した、シンプルなデザインのモデル「SBGP005」。このモデルは、1960年代に登場した「44GS」によって提唱されたセイコーのデザイン概念「セイコースタイル」を現在まで伝えている画期的な腕時計です。
このモデルは、ずっと輝きを失わない崇高な存在。そこにあるだけで、派手さのない純粋な美しさを感じられるこの腕時計は、艶消しの鏡面仕上げにより、不思議な立体感をも醸し出しています。
そして、少し明るめにも見えるダークブルーの文字盤。一見、無機質な感じはしますが、整然と輝くインデックスの視覚効果もあり、何かを訴えるような表情も魅力的でしょう。
新品価格：￥418,000
SBGP009
出典：グランドセイコー公式
この「SBGP009」もキャリバー「9F85」が搭載された、時針（短針）単独で時差修正可能な機能を備えている腕時計です。クリームホワイトの文字盤を見れば、温かな雰囲気を持っており、あらゆるユーザーを受け入れてくれるでしょう。
トータルデザインは、決して飽きの来ないオーソドックスなタイプですが、これこそが、このモデルが国籍を問わずに万人を惹きつける普遍的魅力の証。
薄いボディなのに、40ｍｍという意外に大きいケースサイズも、単なるお洒落なツールに終わることのない大きな要因であり、レディースタイプに満足しない女性のユーザーが身に着けても、エレガントに輝く腕時計なのです。
新品価格：￥341,000
グランドセイコーの買って後悔しないモデル５選
SBGX269
ここからも引き続き、魅力的なグランドセイコーモデルをご紹介。ダークなブラックな文字盤に、残像の残るほどのまばゆいゴールドのインデックス。グランドセイコーの9Fではゴージャスなタイプでもある、この「SBGX269」はキャリバー「9F62」を搭載しています。
シンプルすぎるほど典型的なデザインであるのに、この腕時計そのものも意識できないであろう存在感。ビジネス商談の現場では、きっと相手からの注目の的になることは間違いありません。
ケースやバンドを含めた全体に、ブライトチタンを採用していることからすこぶる軽量。文字盤上に白文字に浮かぶ「Grand Seiko」ロゴが、重要なアクセントとして際立ち、このツールにミステリアスな表情を与えているでしょう。
新品価格：￥374,000
SBGX265
ダークな雰囲気でも、光の加減によって透明感のあるブルーに早変わり。このように神秘的な、9Fシリーズの１つである「SBGX265」にもキャリバー「9F62」が搭載されており、多くのユーザーからの熱い支持を受けています。
フェミニンさが垣間見られながらもガッシリとした雰囲気は、やはり40㎜を超える堂々としたケースサイズがあってこそ。ビジネスマンのモチベーションを高めてくれる、ラッキーなビジネスアイテムとしても活躍しそうです。
何より、都会的なビジュアルも、物理的な視認性の良さに十分に好影響を与えており、高級腕時計としての風格も抜群。ぜひ、若いユーザー向けのグランドセイコーとしてお選びください。
新品価格：￥286,000
SBGX295
グランドセイコーでも、少しアダルトな印象を持つモデルをお求めであれば、この「SBGX295」はいかがでしょう。ステンレス・メタルの持つ男らしさと、クロコダイル質のレザーバンドが放つ力強い優しさの、見事なまでのマッチングが素敵です。
そして、ピュアホワイトの文字盤は、目標に向かって一心不乱に行動する若々しいビジネスマンのシンボル。経験豊かな仕事人というよりも、型にハマらないチャレンジャーと言うべきユーザーが着けるべきツールと言えます。
また、インデックスに採用された鏡面仕上げによる反射効果もあり、この腕時計の洗練された姿がより鮮明にハイライトされているでしょう。
新品価格：￥286,000
SBGX263
すでにご紹介した「SBGP009」と似た雰囲気を持つのが、「SBGX263」。キャリバー「9F62」を搭載するモデルですが、よりクールで影のある雰囲気を発揮してくれるツールです。
グランドセイコーの9Fにふさわしい控えめな風格こそが、このモデルが内に秘めた芯の強さ。誰にも頼ることのない、独立した個性を惜しげもなく見せつけてくれます。
もちろん、年差±10秒という高精度はこのモデルのセールスポイントでありますが、それ以上に怪しげなインスピレーションに心動かされることでしょう。
新品価格：￥286,000
SBGV213
最後にご紹介するのが、立体感に満ちたグランドセイコーの9Fシリーズモデル「SBGV213」。日本人が最も好む白のカラーリングタイプと上品なメタルを組み合わせた、まさに日本人ユーザーのための9Fです。
クオーツらしい細身のファッショナブルさを備えていますが、実のところはケースサイズも比較的大ぶり。フィット感を得ながら、重量感をも得られる重厚な造りをしています。
透き通るようなイメージを放ち、新たな何かを掴むことができそうな予感も思わせる逸品。そう、後悔とはまるで縁のない、人生に対する可能性を秘めた腕時計でしょう。
新品価格：￥352,000
まとめ：グランドセイコーは購入したら後悔する？
結論付けますと、グランドセイコーは購入してもまったく後悔することはありません。9Fシリーズもそうですが、グランドセイコー全体で見てもおすすめすべきモデルなのです。
ただ、潜在的なユーザーも含めて、グランドセイコーに対する理解度が不十分な状態であるのは事実のようで、この点は、セイコー自身にも努力が求められるのかもしれません。
それでも、今回この記事を通して、ある程度はグランドセイコーの良さを分かっていただけたはず。ラインナップも豊富であることから、今一度知識を再確認され、自分にマッチしたモデルを確実に選んでいきましょう。
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