ロレックスが買えない理由とは？元正規店販売員が徹底解説
近年ロレックスの正規店は品薄状態が続いており、店頭に行っても商品は陳列されていません。
人気モデルは予約や取り置きを行っていないので、簡単には購入できない状況が続いています。
「何故正規店でロレックスが買えないのか？在庫が無いって嘘なの？」等、元正規店販売員がその真意を徹底解説します。
正規店でロレックスが買えない理由
需要が高すぎる
ロレックスは高級腕時計ブランドの中でも特に知名度が高く、多くの人が品質とデザイン、そしてステータス性に憧れを抱いています。
また安定的な資産価値があるので高額な商品であっても購入のハードルが低く、投資としての魅力もあります。
国内だけでなく海外でも同様の状況で、需要が供給を上回る状況が続いています。
生産数に関しては高級腕時計ブランドの中では多い方ですが、需要が高いので常に品薄状態です。
ロレックスの製造や組み立ては高度な職人の技術が必要であり、大幅な増産は容易ではありません。
生産体制と品質管理がロレックスの評判と希少性を維持しています。
このような状況から正規店でロレックスを購入するのは競争率が高く、難易度が上がりました。
しかし高い品質とブランド価値がロレックスの魅力であり「簡単には購入することができないからこそ欲しくなる」とロレックスの評価を高めています。
▼ロレックスはなぜ人気があるのか？その理由元正規店販売員が教えます
転売目的の購入
ロレックスの人気モデルは二次流通において定価よりも高値で取引されることが一般的です。
そのため正規店では転売目的の購入が増加しており、需要を一層高めました。
また転売目的でなくても安定的な資産価値のあるロレックスは購入へのハードルが低くなっています。
複数本所持するコレクターも増えており、売り買いしながら時計のコレクションを楽しむ人もいます。
人気の過熱から正規店での購入がますます難しくなり、市場全体において需要と供給のバランスを取ることが難しい状況が続いています。
購入制限がある
ロレックスの指定モデルには購入制限が設けられています。
この制限は主に転売対策の一環として実施されており、購入時には購入者の顔写真の付いた身分証明書の提出が求められます。
このような対策が採られているため、同じ人が指定モデルを同時に購入することができなくなっています。
これにより転売目的の購入や需要を過度に刺激することを抑制し、ブランドの希少性と品質を維持しています。
海外の方の購入
現在、円安の状況が続いており、日本を訪れる外国人観光客も多いです。
高額な商品を購入する旅行者も多く、特に高級腕時計などは観光客にとって魅力的な商品となっています。
数年前までは店頭に商品が陳列されていたので、海外のお客様の購入も非常に多く、店舗によっては半数以上が海外のお客様でした。
一方で最近は店頭に商品が陳列されていないケースも増えており、特に人気モデルに対する買い占めなどは起こりません。
これは需要と供給の調整において、正規店の販売方法に一定の変化があることを示しています。
海外からの購入者が増えた結果、ロレックスの正規店は市場への対応を変えていきました。
▼ロレックスが人気なのは日本だけなのか？元正規店販売員が徹底解説
販売員の「在庫がない」は噓？
販売員の「在庫がない」は嘘？ホント？
「在庫がないと言いつつ本当は裏に沢山在庫がある」このような噂はたびたびＸ（旧Twitter）などのSNSで話題になります。
結論から言うと、本当に在庫が無い場合もあれば、本当は在庫がある場合もあるでしょう。
在庫があるにも関わらず「在庫がない」とされることがあります。
これは検品で不具合が見つかった場合や、諸事情により販売できない場合などが考えられます。
しかし防犯上の理由や店舗方針により、販売員による説明は限定的です。
その為「嘘をついている」等の疑念を持つ人も多いようです。
需要過多や人気の過熱から、全ての顧客が望む商品をすぐに購入できるわけではありません。
このような状況に正規店に対して不信感を抱くこともあるかもしれません。
定期的に店舗に訪れ、在庫確認をするのは購入への第一歩です。
在庫の有無に関して販売員に不当な責任を押し付けたり、怒りをぶつけることは避けるべきです。
正規店が横流ししているは嘘？ホント？
真意は不明ですが以前Ｘ(旧Twitter）で「正規店が中古買取店に腕時計を横流ししている」という情報が拡散され話題となりました。
また販売員個人が特定の人に販売することで転売した利益を山分けしている等の噂もありました。
通常、正規店やブランドは不正行為に対して問題が発生した場合には厳格に対処するでしょう。
近年ロレックスの正規店では店頭に商品を陳列せず、特に人気のあるモデルに関しては販売の際、責任者の承認が必要な場合もあります。
販売のプロセスが管理されることで一販売員が買取店に商品を横流しすることは難しくなるでしょう。
ロレックスの品質や信頼性を守るために、正規店では慎重な商品の取り扱いが求められます。
そのため店舗でも販売方法については留意されており、不正行為を防ぐための対策が講じられているはずです。
正規店で買えないロレックスのモデルは？
出典:新しいコスモグラフ デイトナ - An icon defying time | Rolex®
入手困難度と二次流通の価格は通常、比例関係にあります。
買取相場が定価よりも大幅に高騰している場合は、最安値である正規店での購入は難しくなります。
しかし人気モデルであっても入荷が安定しているステンレススチール（SS）モデルなどは、購入の機会は比較的残されています。
一方で一部のモデル（デイトナアイスブルーやシークレットモデル）は、入手が非常に難しいとされています。
これらのモデルは生産数が限られているので、上顧客に優先的に販売されることがあります。
このように初めての購入者にとっては入手が難しいモデルが存在します。
▼ロレックスの入手困難モデルランキング！元正規店販売員が厳選
ロレックスが正規店で買えるようになる？
出典:ロレックス、ビュルに2000人の雇用を創出したい - rts.ch - フリブール
現時点で正確な情報は発信されていませんが、スイスの公共テレビ局RTSによると、ロレックスはスイスのフリブール州ビュールに新しい生産拠点を建設する予定です。
新工場が稼働することにより生産量が増加した場合は、需要に対する供給が改善されることが期待されます。
一部の入手困難なモデルについても供給が増加し、中古市場における価格の上昇が抑制されるでしょう。
転売目的での購入が減少し、本当にロレックスを手に入れたい消費者にチャンスが提供されます。
しかし具体的な新工場の生産能力について、正式なアナウンスは行われていません。
ロレックスはこれまでブランドの品質と価値を重視しており、需要に対する供給の調整も慎重に行ってきました。
新工場の建設にあたっても、ブランドイメージを守ることが考慮されるでしょう。
需要が供給を上回りすぎることは転売の増加などを招き、ブランドにとって好ましくない状況です。
ブランドの長期的な成功は需要と供給のバランスを取ることが鍵となります。
新工場建設によってどのような戦略が展開されるかは今後の発表を待つ必要があります。
ロレックスを正規店で購入するには？
「在庫があれば購入できるのでは？」と思うのが当然ですが、販売の方針はあくまでも店舗次第です。
どのようにすれば購入できるのかというような秘策はありません。
近年は店頭に商品が陳列されておらず、販売の基準はベールに包まれています。
誰に販売するか、いつ販売するかは店舗の方針次第となります。
まずは欲しいモデルを具体的に選びましょう。
人気モデルは需要が高く入手困難ですが、定期的に店舗を訪れ在庫の状況を確認しましょう。
タイミングが合うまで忍耐強く待ち続けることが必要です。
取り置きはできない場合が多いので、予算をしっかり確保し支払い方法を確実にしておくことも重要です。
人気モデルの購入は困難を極めていますが、忍耐力と販売員とのコミュニケーションが成功への鍵となるでしょう。
インターネット上では様々な噂や憶測がありますが、気長に店舗に訪れ、心に余裕をもって‘‘ロレックスマラソン‘‘を楽しみましょう。
以下の記事では「ネット上のロレックスを定価で買うコツは正しいの？」などを記載しています。
▼ロレックスマラソンとは？完走するためのコツを元正規店販売員が解説
まとめ：ロレックスが買えない理由とは？
今回は「ロレックスが買えない理由とは？」を解説しました。
ロレックス人気により正規店での購入が難しい状況が続いていますが、希望の商品を案内された時の喜びは計り知れません。
簡単には購入できないからこそ、多くの人はロレックスを求めるのかもしれません。
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